最新のギプス下巻き材(キャストパディング)は数週間以上もの密閉に皮膚が耐えられるように、衛生管理を極めた作りになっており、驚異の吸湿速乾性と快適さを兼ね備えています。実際に触れるとお分かりいただけますが、本当に優しい風合いで肌触りが素晴らしい仕上がりになっています。

 医療系素材の中でも皮膚への癒し効果がこれほどあるものは滅多にお目にかかれません。そこでギプス装着時に限定するのはあまりにもったいないと考え、様々なシーンでの応用を試したところ、意外な効果があることが分かりました。
  
 この下巻き材で皮膚を覆うと、患部の回復が早まると同時に疼痛や腫脹も抑制されたのです。急性痛、慢性痛のいずれにおいても皮膚環境を快適に保つことは脳の情報処理に好ましい影響を与え、その回復を後押しするのではと考えられます。

 また外傷に対する固定処置を考えたとき、ただ強固に固定すればいいというものではなく、固定中のストレスを最大限減らすことが求められます。さらに拘縮予防という観点も非常に大事な視点になります。「骨はついたけどリハビリでの苦痛が激しくて…」というのは昭和時代までの話…。

 スキンラップは疼痛および腫脹のコントロールニューロフィクスは拘縮予防および固定中の快適さを追求することで生まれた最新の技法です。

2分30秒の動画です

ニューロフィクス(三上式プライトン固定)の実例